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メジロ2歳新馬開幕レポート

 2009年7月18、19日、新潟競馬場でメジロの2歳馬の先陣をきって、メジロジェラルドとメジロビューレンがデビュー戦を迎えました。2歳馬の仕上がり具合が気になりましたので、この目で確かめたいと思い、不肖管理人が両日とも応援に行ってまいりました。その模様を簡単ではありますが、ご紹介したいと思います。

雨中の新潟競馬場

 今週末は梅雨前線と活発な低気圧の影響で、雨が降ったり止んだり、時折、強い風を伴う横殴りの雨が降るなど、天気には恵まれませんでした。
 必ずしも道悪が良いとは言えない、メジロジェラルドとメジロビューレンにとっては馬場状態も気になるところです。

ジェラルド・パドック1

パドック周回

 18日土曜日の6R、2歳新馬(芝1800M)に出走してきたのは、今年の2歳デビュー第1号となるメジロジェラルド(牡2、大久保洋、父タニノギムレット、母メジロビクトリア)。
 最終追い切りでは、新潟の長い直線を意識してか、坂路で終い重点の時計。ラスト2ハロンで24秒を切るタイムは、この時期の2歳馬としてはかなり優秀な時計だったと思います。
 それだけに、まだ稍重とはいえ道悪の中での競馬になってしまうのは非常に残念。

ジェラルド・パドック2

 パドックで周回しはじめると、雨も小降りに。
 周りの馬がチャカついたり、うるさいところを見せている中、ジェラルドは非常に落ち着いた状態での周回でした。
 時折、少しうるさい感じをみせるところもありましたが、全く気にならない程度。

ジェラルド・パドック3

 おしりからトモにかけて、しっかり筋肉がついていても、スッキリとみせているあたり、なかなかの仕上がりに見えました。
 494キロの馬体は太目感はなく、じっくり仕上げられた印象です。

ジェラルド・パドック4

 停止命令がかけられる頃に、再び雨が強くなり、ジェラルドの綺麗なたてがみも雨に濡れてしまいましたが、集中力を切らさずにいい目をしています。

ジェラルド・パドック5

 吉田豊騎手が騎乗して最後の周回。人馬ともにかなり気合が乗ってきました。これはかなり期待できそうです。

ジェラルド・本馬場入場1

本馬場入場

 パドックの気合いそのままに本馬場に入場。13頭立ての真中6番枠からのスタートで、単勝4倍台の上位3頭に次ぐ、5.9倍の4番人気

ジェラルド・本馬場入場2

 スムーズに返し馬に入り、2コーナー近くにある新潟芝1800M(外回りコース)のスタート地点へ向かいました。新馬戦という未知数同士のレースは、期待と不安が入り混じる、なんとも言えないレースです。

ジェラルド・レース1

レース

 スタート直前に更に雨が強くなり、心配となりましたが、絶好のスタートを決めて先頭に立ちましたが、競り合いとなり、前半は速い流れに。
 詳しいところはレース情報に譲りますが、それでも先頭で直線へ。

ジェラルド・レース2

 追い出しを我慢して残り400で再び後続を突き放すと、後続も苦しくなり、粘り切れる感じでしたが、ゴール前で勝ち馬に捕まってしまい惜しい2着。
 前半のロスがなければ・・・と思わせる走りでしたが、次走への期待も大きくなった、素晴らしい走りだったと思います。

ジェラルド・レース3

 ジェラルドのデビュー戦での2着は結果以上に、更なる期待を印象づけてくれたように思います。
ジェラルドに限らず、今後デビューする2歳馬が非常に楽しみになりました。

混雑の新潟競馬場

 さて、変わって日曜。重賞のアイビスサマーダッシュがあるということで朝からお客さんがたくさん入っていました。確か馬の王子様?もいたような気がします。
 午前中は昨日よりも天気は良く、雨もパラパラ降る程度でした。芝コースも昨日に続き稍重でのスタート。

ビューレン・パドック1

パドック周回

 19日、日曜日の6R 2歳新馬(芝1600M)に出走したのは、メジロビューレン(牡2、菅原、父フサイチコンコルド、母トレジャーマイン)。
 美浦に入厩してからは、ウッドチップコースを中心にじっくり乗り込まれ、速い時計は出していなかったものの、併せ馬ではしっかり先着するなど、いい勝負根性をを感じさせてくれる調教内容でした。

ビューレン・パドック2

 周回しはじめたところで、急にやや強い雨が振り出し、傘を差した人に驚いた馬がいたせいか、ちょっとざわついた感じになりましたが、ビューレンは余り気にする様子はなく、少し物見をするくらいで、しっかり落ち着いていました。

ビューレン・パドック3

 たてがみを長く切りそろえで、前髪も長くサラサラとした感じは、非常に男前です。
 母トレジャーマインの産駒は、メジロとしては初めてとなるので、ちょっと新鮮な感じがします。半兄には大久保洋吉厩舎で5勝をあげたショウナンマインドがいます。

ビューレン・パドック4

 首を下げる感じの周回で、元気がないのかなと思いもしましたが、目はしっかりしており、気合いも徐々に乗ってきているように見えました。
 436キロと小柄な馬体ですが、見た目にはそんな印象はなく、スッキリした馬体に見えました。トモにもうちょっと筋肉が欲しい気もしますが、この時期のフサイチコンコルド産駒なら、十分な仕上がりかもしれません。

ビューレン・パドック5

 停止命令がかかり、レースへの雰囲気を感じとったのか、若干うるさいところを見せましたが、これくらいは当然で、必要以上にうるさくなるところはありません。
 これはいい結果が期待できそうです。

ビューレン・パドック6

 ただ、騎乗しようとした北村宏騎手には、タイミングよく頭をあげて、きつい洗礼を施したようです。ちょっとしたイタズラだったかもしれませんが、意外と強気な性格かもしれませんね。

ビューレン・パドック7

 北村宏騎手が騎乗してからは、ビューレンも徐々に気合いも乗ってきたようです。
 単勝10倍の6番人気でしたが、それ以上に期待できる雰囲気です。

ビューレン・本馬場入場

本馬場入場

 本馬場に入ってきても気合い十分でしたが、雨もまた強くなってきて、少し暗くなってきました。一度きりのデビュー戦だけにコンディションのいい馬場で走らせてあげたいですね。

ビューレン・レース1

レース

 新馬戦の際にはレース直前に新潟でデビューした活躍馬がターフビュジョンで紹介されるのですが、今回はなんと新潟で新馬勝ちしたメジロドーベル!こうなれば、ビューレンも偉大な先輩に続きたいところです。

ビューレン・レース2

 しかし、レース直前に雨と風が一段と強くなり、傘を差していても横殴りの雨でかなり濡れてしまうくらいに。もう外回りの4コーナーあたりはハッキリ見えないくらいです。

ビューレン・レース3

 詳しくはレース情報を読んでいただきたいのですが、直線不利を受けてしまい、なんとか立て直したものの9着まで。
 残念な結果となりましたが、これからという時の不利を考えると、全く力を出せずに終わってしまったように思います。
 次走への課題としては、もう少しゲートが良ければ・・・くらいでしょうか。
 なお、両馬の新馬戦の模様はJRAの公式サイトで動画が配信されているので、ご覧になってはいかがでしょうか。

2頭の分までホリデイが頑張りました

おわりに

 天気に恵まれず、やや不完全燃焼な週末になろうとしたとき、そのモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのがメジロホリデイの初勝利でした。1頭だけ次元の違う末脚での完勝でした。
 昨年の函館でのメジロライアンに続き、レポートという形で紹介させていただきましたが、どうだったでしょうか?感想などありましたら、ぜひ掲示板にカキコミ願います。
(2009年7月22日)