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これからじっくり時間をかけて

　市川厩舎長によると、動きでは特段目立ったところはないそうですが、球節の形が悪いため脚に熱を持ちやすいそうで注意しながら運動しているそうです。馴致も遅かったので、これからじっくり時間をかけて乗り込んでいきたいそうですが、これまでは他の馬と同じようにメニューを消化しているそうです。

５代血統表

アドマイヤドン 鹿毛　1999	ティンバーカントリーUSA 栗　1992	Woodman 栗　1983	Mr.Prospector	Raise a Native
				Gold Digger
			Playmate	Buckpasser
				Intriguing
		Fall Aspen 栗　1976	Pretense	Endeavor
				Imitation
			Change Water	Swaps
				Portage
	ベガ 鹿　1990	トニービンIRE 鹿　1983	Kampala	Kalamoun
				State Pension
			Severn Bridge	Hombeam
				Priddy Fair
		アンティックヴァリューUSA 鹿　1979	Northern Dancer	Nearctic
				Natalma
			Moonscape	Tom Fool
				Brazen
メジロウインク 鹿毛　1996　0勝	サンデーサイレンスUSA 青鹿　1986	Halo 黒鹿　1969	Hail to Reason	Turn-to
				Nothirdchance
			Cosmah	Cosmic Bomb
				Almahmoud
		Wishing Well 鹿　1975	Understanding	Promised Land
				Pretty Ways
			Mountain Flower	Montparnasse
				Edelweiss
	メジロエバート 黒鹿　1987　3勝、障害2勝	モガミFR 青鹿　1976	Lyphard	Northern Dancer
				Goodfed
			No Luck	Lucky Debonair
				No Teasing
		メジロエニフ 鹿　1979　3勝	フィディオンFR	Djakao
				Thessalie
			シェリルFR	Snob
				Chanel[8-c]

父馬

アドマイヤドン

　25戦5勝、地方5勝、最優秀2歳牡馬、最優秀ダートホース（2回）を受賞。フェブラリーS、JBCクラシック、帝王賞とダートの交流レースを総なめにしたダート馬。2006年から種牡馬として供用され、2009年に産駒がデビュー。初年度産駒からは伏竜Sなど3勝をあげたトーセンアレスが現れ、皐月賞、ダービーとクラシック出走を果たした。母は牝馬二冠のベガで、半兄に種牡馬となったアドマイヤベガやアドマイヤボスがいる。

　父の栄光を受け継ぐようにダートで結果を出す産駒が多く、初年度産駒からもトーセンアレスとブル−ソックスと、ダートでオープン馬を2頭出した。初年度ということで傾向は難しいが、勝ち星をあげている産駒の多くがミスプロ系の牝馬やミスプロ系のクロスができるる血統ということもあり、そこらへんがヒントになりそう。父同様に2歳戦から結果を出しており、これが母系にいいインパクトを与えてくれれば。

母馬

メジロウインク

　5戦0勝。メジロエニフ、メジロエバートと続く母系にサンデーサイレンスと繁殖に入っての活躍が期待されたが、これまで4頭の産駒を送り出して未だ未勝利。勝利まであと少しという産駒が多く、今度こそ母へ初勝利をプレゼントしたいところ。本馬は5番仔となるが、2009年の繁殖セールで売却され、現在は他の牧場に移っています。

　コンスタントに走る産駒を出してきた母メジロエバートの後継牝馬として期待されていましたが、半妹のタイムやバーミューズの活躍もあって、繁殖セールで他の牧場に移り、本馬と１歳馬がウインクの残りの産駒となります。全般的にスピード不足が目立ち、芝向きの血統でもダートでという感じで、地方では勝てるが中央では苦しい産駒が多ったように思います。そのせいもあってか、ここ２、３年はミスプロ系が付けられており、少しでもスピードを底上げしてくれるような種牡馬というような感じがします。ウインクの仔はこれまで尾形充弘厩舎に入っていましたが、本馬は柴田政人厩舎となっています。

兄弟姉妹

No.	生年	写真	馬名	性	毛色	父	成績	所属厩舎
1	2002年		メジロベアキャット Mejiro Bearcat	牡	鹿毛	メジロライアン 〔ノーザンテースト系〕	9戦0勝、地方2勝。中央復帰も結果が出ず未勝利。	池上昌弘 （美浦）
2	2003年		メジログレイブス Mejiro Graves	牡	栗毛	メジロマックイーン 〔パーソロン系〕	14戦0勝、地方4勝。笠松競馬で現役だが、馬主はメジロ牧場から離れている。	尾形充弘 （美浦）
	2004年		種付けせず
3	2005年		メジロトランプ Mejiro Tramp	牡	青鹿毛	グラスワンダーUSA 〔ロベルト系〕	9戦0勝。3着1回、5着4回と善戦はするものの、結果を出せず未勝利。	尾形充弘 （美浦）
4	2006年		メジロミッション Mejiro Mission	牝	鹿毛	アフリートCAN 〔ミスタープロスペクター系〕	9戦0勝。2戦目で3着と好走をみせるものの、そのあとが続かず未勝利に。	尾形充弘 （美浦）
	2007年		死産			キングカメハメハ 〔ミスタープロスペクター系〕
5	2008年		メジロビシャモン Mejiro Bishamon	牡	栃栗毛	アドマイヤドン 〔ミスタープロスペクター系〕	本馬。	柴田政人 （美浦）
6	2009年			牝	栗毛	タニノギムレット 〔ロベルト系〕

柴田政人厩舎（美浦）

　通算1767勝、重賞89勝をあげた「世界中のホースマンに、第60回日本ダービーを勝った柴田政人ですと伝えたい」と名言を残した名ジョッキー。引退後の1996年に調教師として厩舎を開業し、現在150勝近い勝ち星をあげているが、まだ重賞勝ちはない。メジロでは、まずまずの成績を残しており、今後の飛躍が期待されます。所属騎手である石橋脩騎手の騎乗がかなりの割合を占めていますが、柴田善臣騎手と勝浦正樹騎手への騎乗依頼も多くなっています。

年	出走数	1着	2着	3着	4着	5着	着外	勝率	リーディング	メジロ成績	メジロ勝率
2009年	212	8	10	5	15	17	157	.038	-位	1-0-0-4-0-6	.091
2008年	197	10	9	9	8	15	146	.051	-位	1-0-0-1-4-5	.091
2007年	196	8	13	7	10	17	141	.041	-位	0-2-0-1-1-2	.000
2006年	205	5	8	14	8	22	148	.024	-位	0-0-1-0-2-4	.000
2005年	188	12	11	12	10	17	126	.064	-位	2-0-2-0-3-5	.167

馬名の由来

　栃木県の山、毘沙門山（ビシャモンヤマ）より。日光市（旧今市市）の市街地に程近いところある比較的低い山。