メジロダイモン
母はメジロライアンの半妹で、3勝をあげたメジロフォーナの半弟。父メジロベイリーにとっては、初めての実績ある繁殖牝馬との産駒で3年目の真価が問われる。
大型馬でも姉同様に軽い動き
市川厩舎長によると、牡馬にベイリー産駒は2頭いますが、2頭とも動きが良いいそうです。ダイモンはどちらかというとベイリーというよりは、半姉のメジロフォーナに走るフォームが似ているそうです。大型馬ですが、姉同様にそういったことを感じさせない軽い動きで、脚が切れるタイプだそうです。精神的にか細いところがありますが、今後成長してくれれば問題ないということで、順調に調教も進み、進んでいるグループの一頭だということです。
5代血統表
メジロベイリー 鹿毛 1998 2勝 | サンデーサイレンスUSA 青鹿 1986 | Halo 黒鹿 1969 | Hail to Reason | Turn-to |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | CosmicBomb | |||
Almahmoud | ||||
Wishing Well 鹿 1975 | Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montpamasse | |||
Edelweiss | ||||
レールデュタン 鹿 1982 | マルゼンスキー 鹿 1974 | Nijinsky | Northern Dancer | |
Flaming Page | ||||
シルUSA | Buckpasser | |||
Quill | ||||
ケイツナミ 鹿 1974 | ラティガUSA | Graustark | ||
Celia | ||||
ハイビスカス | アドミラルバードGB | |||
キクジュヒメ | ||||
メジロナターシャ 鹿毛 1997 0勝 | フレイズUSA 鹿 1988 | Strawberry Road 鹿 1979 | Whiskey Road | Nijinsky |
Bowl of Flowers | ||||
Giftisa | Rich Gift | |||
Wahkeena | ||||
Zalataia 栗 1979 | Dictus | Sanctus | ||
Doronic | ||||
Tapioquerie | Tapioca | |||
La Hauquerie | ||||
メジロチャイサー 鹿 1977 3勝 | メジロサンマン 鹿 1963 | Charlottesville | Prince Chevalier | |
Noorani | ||||
パラディシアGB | Aureole | |||
Chenille | ||||
シェリルFR 鹿 1971 | Snob | Mourne | ||
Senones | ||||
Chanel | Pan | |||
Barley Corn[8-c] |
父馬
メジロベイリー
7戦2勝。未勝利を勝った勢いで朝日杯3歳Sも豪快に勝ち、最優秀3歳牡馬に輝いた。その後は脚部不安でクラシックには出走できず、復帰後も屈腱炎を発症して引退、翌年から青森で種牡馬となった。2008年に産駒がデビューし、少ない産駒の中からメジロポッターやメジロカルヴィンが新馬勝ちを収める。2009年に青森からビッグレッドファームに移り、種牡馬として更なる活躍が期待される。
状況を考えれば、産駒が中央で4勝を上げたのは上々のように思えますが、少し物足りない成績に感じます。中央に登録される頭数が絶対的に少ないため、傾向を読むのは難しいですが、それなりのスピードのある産駒が多いように思います。ただし、サンデーサイレンス系産駒らしい瞬発力があるかと言われると、そこはちょっと厳しくて、少し物足りない産駒が多いですね。どちらかというとスピードを生かして、タフに粘り込むというレースが目立つくらいで、種牡馬としてはアクが強くないだけに配合相手次第というところもありそうです。
母馬
メジロナターシャ
11戦0勝。現役時代は目立たなかったが、メジロライアンの半妹という良血を生かし、中山大障害5着のメジロハスラー、野島崎特別など3勝をあげたメジロフォーナを送り出す。本馬は5番仔。
半姉フューチャーは気性が問題で大成しませんでしたが、母ナターシャは安定した産駒を送り出しています。フレイズがニジンスキー系の重厚なヨーロッパ血統ということで、とかくスピード不足の母系に、どのようにしてスピードを加えていくかがポイントになりそうです。今回はメジロベイリーとハッキリとしないところはありますが、少なくともスピードの底上げはしてくれるはず。栗毛に出たのは何が出ているのか?
兄弟姉妹
No. | 生年 | 写真 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 成績 | 所属厩舎 |
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1 | 2002年 | メジロハスラー Mejiro Hustler | 牡 | 鹿毛 | カーネギーIRE 〔サドラーズウェルズ系〕 | 29戦3勝、うち障害2勝。重賞の阪神スプリングJで競走中止、予後不良。 | 岡田稲男 (栗東) | |
2003年 | 不受胎 | ムタファーウエクUSA 〔ロベルト系〕 | ||||||
2 | 2004年 | メジロミラク Mejiro Mirach | 牝 | 黒鹿毛 | アドマイヤベガ 〔サンデーサイレンス系〕 | 2戦0勝、地方1勝。中央の2戦では後方からいい脚をみせたが、勝ち切れなかった。 | 栗田博憲 (美浦) | |
3 | 2005年 | メジロフォーナ Mejiro Fauna | 牝 | 栗毛 | ナリタトップロード 〔ファイントップ系〕 | 19戦3勝。芝のマイルから中距離にかけて鋭い決め手で3勝をあげたが、脚部不安により引退。繁殖入り。 | 栗田博憲 (美浦) | |
4 | 2006年 | メジロフューチャー Mejiro Future | 牝 | 鹿毛 | フサイチコンコルド 〔ニジンスキー系〕 | 4戦0勝。スピードはあったが、気性が激しく、結果が出せなかった。 | 栗田博憲 (美浦) | |
2007年 | 種付けせず | |||||||
5 | 2008年 | メジロダイモン Mejiro Daimon | 牡 | 栗毛 | メジロベイリー 〔サンデーサイレンス系〕 | 本馬。 | 栗田博憲 (美浦) | |
2009年 | 不受胎 | ステイゴールド 〔サンデーサイレンス系〕 |
栗田博憲厩舎(美浦)
タレンティドガール、ヤマニンゼファーを管理した関東の名調教師。定年まで10年を切ったということもあり、一線での活躍は少なくなったが、2008年にはヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)で重賞2勝をあげた。メジロの馬は80年代に一度預かっていたが、いったん途絶え、1999年から再び入厩するようになり現在に至っている。しばらくは結果が出ていなかったが、ファルカル、フォーナの活躍などベテランの安定した力を見せてきている。柴山雄一騎手、丸田恭介騎手の起用が抜けているが、横山典騎手、内田博幸騎手、蛯名正義騎手などのリーディング上位騎手への騎乗依頼も目立っている。
年 | 出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 着外 | 勝率 | リーディング | メジロ成績 | メジロ勝率 |
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2009年 | 222 | 15 | 18 | 19 | 20 | 16 | 134 | .068 | 100位 | 2-2-1-1-1-13 | .100 |
2008年 | 239 | 17 | 29 | 15 | 25 | 14 | 139 | .071 | 78位 | 3-1-2-2-0-7 | .200 |
2007年 | 202 | 15 | 18 | 31 | 11 | 12 | 115 | .074 | -位 | 1-0-1-0-0-6 | .125 |
2006年 | 210 | 17 | 23 | 20 | 16 | 15 | 119 | .081 | 76位 | 0-0-0-0-0-2 | .000 |
2005年 | 203 | 22 | 18 | 17 | 16 | 17 | 113 | .108 | 50位 | 2-1-1-0-0-1 | .400 |
馬名の由来
石川県の山、大門山(ダイモンザン)より。日本三百名山の一つで、その美しい山容から加賀富士とも呼ばれています。