メジロリョウゼン
現役オープン馬のメジロシリングの半弟。短距離で堅実なスクワートルスクワートに父が変わり、短距離での兄以上の活躍が期待できる。
フォーム作りからじっくり進められる
市川厩舎長によると、産まれてすぐの評価は高く馴致も1番早かったそうですが、骨格が良くないのか十分に乗り込めない状態で、走っては休む状況が続いていたそうです。乗り役に気をつけてもらいながら、じっくり走るフォームを作るところから進めているそうで、徐々に動きも良くなっているそうですが、まだ送り出すことを考えるところまでは進んでいないそうです。
5代血統表
父馬
スクワートルスクワートUSA
16戦8勝、米最優秀短距離馬、主な勝鞍はブリーダーズCスプリント、キングスビショップS。日本に輸入され2003年から供用されている。繋養先は日本軽種馬協会。代表産駒はシャウトライン(バーデンバーデンC)、ジェイケイセラヴィ(福島民友C)。2009年JRAリーディングサイヤー第55位。
ブリーダーズCスプリントを勝ったミスプロ系。コンキスタドールシエロ、マーケトリーと連なる傍系で、良質の牝馬が集まらない状況だが、それでも目立たないが安定した結果を出している。芝ダート兼用で距離は予想通り短距離向きで、さらに1200Mの成績がずば抜けており、リョウゼンも1200あたりが適性距離と見てもよさそう。
母馬
ヴェネジアUSA
メジロ牧場が導入した輸入繁殖牝馬。導入してしばらくはなかなか産駒の成績が振るわなかったが、5番仔のシリングが初勝利を上げて、現在はオープン馬となる。シリングの活躍により更なる繁殖牝馬としての活躍が期待されているが、半兄に追いつくような活躍馬は出ていない。
最初の頃は長距離系種牡馬を配合されていたが、なかなか結果が出ず、ロドリゴデトリアーノとの配合で結果を出したが、短距離馬に出るなど傾向は掴みにくい。ただ、母父リヴァーマンで活躍しているエリモエクセル(父ロドリゴデトリアーノ)のように、活躍した距離は違うものの、実績ある種牡馬との相性は良いようです。となると、アロンダイト(父エルコンドルパサー)のように、ミスプロ系種牡馬との相性も良いはずでは。
兄弟姉妹
No. | 生年 | 写真 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 成績 | 所属厩舎 |
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1 | 1997年 | メジロゲーリッグ Mejiro Gehrig | セ | 栗毛 | Arazi 〔ブラッシンググルーム系〕 | 9戦0勝。持込馬。 | 大久保正陽 (栗東) | |
1998年 | 不受胎 | ペンタイアGB 〔ノーザンダンサー系〕 | ||||||
2 | 1999年 | メジロクック Mejiro Cook | 牝 | 鹿毛 | サンデーサイレンスUSA 〔サンデーサイレンス系〕 | 2戦0勝で繁殖入り。メジロミランダの母。 | 大久保正陽 (栗東) | |
3 | 2000年 | 未登録 | 牡 | 芦毛 | メジロマックイーン 〔パーソロン系〕 | |||
4 | 2001年 | メジロケイン Mejiro Caine | 牡 | 鹿毛 | エリシオFR 〔ノーザンダンサー系〕 | 3戦0勝、地方9勝。 | 大久保正陽 (栗東) | |
2002年 | 流産 | メジロマックイーン 〔パーソロン系〕 | ||||||
5 | 2003年 | メジロシリング Mejiro Schilling | 牡 | 栗毛 | ロドリゴデトリアーノUSA 〔ノーザンダンサー系〕 | 36戦5勝、現役。スプリント戦で開花し、6歳でオープン入り。7歳でも元気一杯。 | 北出成人 (栗東) | |
6 | 2004年 | メジロカペラ Mejiro Capella | 牝 | 鹿毛 | メジロライアン 〔ノーザンテースト系〕 | 10戦0勝で乗馬に。 | 伊藤圭三 (美浦) | |
7 | 2005年 | メジロドリゼラ Mejiro Drizella | 牝 | 黒鹿毛 | ホワイトマズルGB 〔リファール系〕 | 6戦0勝。調教中にアクシデントがあり死亡。 | 北出成人 (栗東) | |
8 | 2006年 | メジロブラボー Mejiro Bravo | 牝 | 芦毛 | スウェプトオーヴァーボードUSA 〔ミスタープロスペクター系〕 | 14戦1勝、現役。ダート短距離で結果を出す。 | 北出成人 (栗東) | |
2007年 | 種付せず | |||||||
9 | 2008年 | メジロリョウゼン Mejiro Ryozen | 牡 | 栗毛 | スクワートルスクワートUSA 〔ミスタープロスペクター系〕 | 本馬。 | 北出成人 (栗東) | |
10 | 2009年 | 牝 | 栗毛 | エアジハード 〔テスコボーイ系〕 |
北出成人厩舎(栗東)
大久保正陽厩舎の調教助手だったが、2005年に調教師免許を取得、翌年から厩舎を引き継ぎ、その後もメジロの馬を預かる。引き継いだ馬の中には、メジロアービン、メジロシリングがおり、現在、シリングは厩舎の大将格となっている。開業5年目の今年は真価を問われる一年で、そろそろ重賞勝ちも欲しいところ。松田大作騎手、幸英明騎手、和田竜二騎手の起用が多いが、ここぞという時はリーディング上位の騎手への騎乗依頼が目立つ。関東では、松岡正海騎手、中舘英二騎手など。
年 | 出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 着外 | 勝率 | リーディング | メジロ成績 | メジロ勝率 |
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2009年 | 263 | 18 | 16 | 20 | 14 | 19 | 176 | .068 | 78位 | 2-0-1-0-0-14 | .118 |
2008年 | 268 | 16 | 16 | 25 | 20 | 24 | 167 | .060 | 90位 | 0-3-1-0-4-10 | .000 |
2007年 | 211 | 9 | 14 | 13 | 16 | 13 | 146 | .043 | -位 | 2-0-1-3-1-5 | .167 |
2006年 | 111 | 4 | 5 | 6 | 5 | 7 | 84 | .036 | -位 | 1-1-3-3-2-13 | .043 |
2005年 |
馬名の由来
滋賀県の山、霊仙山(リョウゼンサン)より。霊仙三蔵法師が生まれ育った山と言われ、山頂には霊仙寺があったと言われています。