メジロレイセン
平地で4勝をあげて現在は障害のメジロファルカルの全妹。父グラスワンダーでも仕上がりは早そうで、兄や姉たちの果たせなかったクラシック出走を期待できる一頭。
兄姉同様に気の強さが武器
タフラ産駒らしい気の強さがあり、それが競馬に行って良い方に出てくればいいそうですが、できればもう少し落ち着きが欲しいそうです。調教は順調に進んでおり、入厩は今後のペースアップ次第とのこと。
★育成担当者コメント「姉のソフィアと同様に持ち前の負けん気の強さで勝ち上がれるよう頑張って欲しい。」
5代血統表
父馬
グラスワンダーUSA
15戦9勝、有馬記念(2回)、宝塚記念、朝日杯3歳Sを勝つなどマイルから長距離と万能な走りをみせたグランプリホース。有馬記念でメジロブライトを二度競り落としメジロでは親の敵的存在。引退後の2001年から種牡馬として供用され、2008年にスクリーンヒーロー(ジャパンC)、セイウンワンダー(朝日杯フュテュリティーS)と産駒が立て続けにG1を勝ち、種牡馬としての安定した地位を築いた。2009年JRAリーディングサイヤー第20位。
1200から長距離まで手広く産駒が勝ち星をあげているが、基本は父系のロベルトの血が色濃く出ているせいか中長距離で、牝馬では母系のダンジクが強いのか1200での勝ち星が多くなっています。父同様に2歳戦から走り、古馬になっても力をみせる、息の長い産駒が多くなっています。上であげた2頭とサクラメガワンダーはいずれも母父がサンデーサイレンスと、濃いクロスが生じるものの、サンデー系牝馬との相性の良さをみせています。メジロファルカルと同じ配合で実績は十分です。
母馬
タフラIRE
近親にオペラハウスがおり、父がサドラーズウェルズの全弟であるフェアリーキングと、オペラハウスと血統構成も比較的近く日本での活躍が期待された輸入繁殖牝馬。当初は産駒がデビューすらできなかったが、3番仔のメジロファルカル(父グラスワンダー)が初勝利をあげると準オープンまで上がる活躍をみせた。2008年に用途変更され、7番仔である本馬が最後の産駒となる。
オペラハウス産駒で活躍したテイエムオペラオーやメイショウサムソンのように母系にナスルーラ系のプリンスリーギフトやブラッシンググルームの血が入っていることを考えると、逆にタフラにはそういった種牡馬が合いそうな感じがします。そういう点でみてみると、グラスワンダーを配合された本馬は今年の大阪杯を勝ったオペラハウス産駒のテイエムアンコールと血統構成が非常に似ており、実績ある配合といえます。古馬になって強くなりそうな血統で、まずは1勝をあげることでしょうか。
兄弟姉妹
No. | 生年 | 写真 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 成績 | 所属厩舎 |
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2000年 | 種付けせず | |||||||
1 | 2001年 | メジロジェニファー Mejiro Jennifer | 牝 | 鹿毛 | アフリートCAN 〔ミスタープロスペクター系〕 | 不出走。 | 栗田博憲 (美浦) | |
2 | 2002年 | メジロアビニシアン Mejiro Abyssinian | 牝 | 鹿毛 | アドマイヤベガ 〔サンデーサイレンス系〕 | 不出走。 | 栗田博憲 (美浦) | |
3 | 2003年 | メジロファルカル Mejiro Furcal | 牡 | 鹿毛 | グラスワンダーUSA 〔ロベルト系〕 | 21戦4勝、現役。ダートの短距離で4勝をあげ、6歳から入障。 | 栗田博憲 (美浦) | |
2004年 | 種付けせず | |||||||
4 | 2005年 | メジロウェンディ Mejiro Wendy | 牝 | 芦毛 | スウェプトオーヴァーボードUSA 〔ミスタープロスペクター系〕 | 未登録 | ||
5 | 2006年 | メジロロッキー Mejiro Rocky | 牡 | 鹿毛 | ティンバーカントリーUSA 〔ミスタープロスペクター系〕 | 5戦0勝。 | 栗田博憲 (美浦) | |
6 | 2007年 | メジロソフィア Mejiro Sophia | 牝 | 鹿毛 | アグネスタキオン 〔サンデーサイレンス系〕 | 4戦1勝、現役。3歳春は順調さを欠き、秋に期す。 | 栗田博憲 (美浦) | |
7 | 2008年 | メジロレイセン Mejiro Reisen | 牝 | 鹿毛 | グラスワンダーUSA 〔ロベルト系〕 | 本馬。 | 栗田博憲 (美浦) |
栗田博憲厩舎(美浦)
タレンティドガール、ヤマニンゼファーを管理した関東の名調教師。定年まで10年を切ったということもあり、一線での活躍は少なくなったが、2008年にはヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)で重賞2勝をあげた。メジロの馬は80年代に一度預かっていたが、いったん途絶え、1999年から再び入厩するようになり現在に至っている。しばらくは結果が出ていなかったが、ファルカル、フォーナの活躍などベテランの安定した力を見せてきている。柴山雄一騎手、丸田恭介騎手の起用が抜けているが、横山典騎手、内田博幸騎手、蛯名正義騎手などのリーディング上位騎手への騎乗依頼も目立っている。
年 | 出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 | 5着 | 着外 | 勝率 | リーディング | メジロ成績 | メジロ勝率 |
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2009年 | 222 | 15 | 18 | 19 | 20 | 16 | 134 | .068 | 100位 | 2-2-1-1-1-13 | .100 |
2008年 | 239 | 17 | 29 | 15 | 25 | 14 | 139 | .071 | 78位 | 3-1-2-2-0-7 | .200 |
2007年 | 202 | 15 | 18 | 31 | 11 | 12 | 115 | .074 | -位 | 1-0-1-0-0-6 | .125 |
2006年 | 210 | 17 | 23 | 20 | 16 | 15 | 119 | .081 | 76位 | 0-0-0-0-0-2 | .000 |
2005年 | 203 | 22 | 18 | 17 | 16 | 17 | 113 | .108 | 50位 | 2-1-1-0-0-1 | .400 |
馬名の由来
長野県の山、霊仙寺山(レイセンジヤマ)より。北信五岳の一つである飯綱山の支峰で、山名は雨天でも川の水がにごらず清らかなだったため「霊泉」と呼ばれたことに由来する。