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2012年メジロライアン函館競馬場レポート

 2012年7月14日、今年も函館競馬場でメジロライアンのお披露目がありました。昨年までのような本馬場でのキャンターは行われませんでしたが、今年も元気一杯の姿を見せてくれました。今年も不肖管理人が函館競馬場に行ってきましたので、その模様を詳しくご紹介します。

開門

 今年は、函館開催が例年より短い6週ということで、開催の最終週に、重賞の函館2歳ステークスが行われる土曜日に行われました。今年もメジロライアン来場記念ということで、メジロライアン特製ハンドタオルが先着300名にプレゼントされました。

ふれあいパドック

 今年もメジロライアンを間近で見ることができる「ふれあいパドック」で常時展示されました。多くのファンがふれあいパドックにかけつけて、その雄姿を写真におさめていました。

 メジロライアンは、1991年の宝塚記念を勝つなど重賞4勝をあげ、通算成績は19戦7勝でした。種牡馬としてもメジロドーベル、メジロブライトなど多くの活躍馬を送り出してきました。今年で25歳ということもあり、20年以上も前のメジロライアンの活躍を知らないファンも多かったと思います。

 お昼休みに向けてメジロライアンも準備をするためにふれあいパドックから厩舎に移動です。今年は、お披露目は横山典弘騎手が騎乗して本馬場に出るだけで、さすがに昨年までのようなキャンターはしないそうです。

 厩舎の中でメジロライアンはお披露目に向けて最後のお手入れのようです。時間が近いことを感じたのでしょうか、少しキリっとしてきた感じです。

パドック

 昨年と同様にメジロライアンが乗った馬運車がパドックに現れました。

 レース終了とともに宝塚記念を勝った時のゼッケンである1番をつけたメジロライアンが馬運車の中から現れました。現役時代に担当された小島厩務員はメジロツボネが函館にいることもあり、今年のお披露目に駆けつけてくれました。

 小島厩務員はメジロライアンの手綱を引くと、昔のことを思い出されたのか、目を細めていらっしゃいました。関係者の方も非常に喜んでいらっしゃいました。

 今年は昨年のような晴天とまではいきませんでしたが、薄曇りの中でメジロライアンのお披露目が始まりました。
 やはり競馬場に来ていることがわかっているのか、25歳とは思えない、しっかりした体つきに見えてきました。

 今年もパドックには現役馬の横断幕に交じってメジロライアンの横断幕も張られるなど、多くのファンがメジロライアンの登場を楽しみにしていました。

 今年は鈴木淑子さんが司会を務めて、メジロライアンを管理された奥平真治元調教師から現役当時のエピソードを伺うことができました。

 徐々に人が多くなってくると、メジロライアンも興奮してきたのか、馬っ気を出し始めました。それと、メジロライアンのトレードマークであるタテガミもキリっと立っています。これも関係者の皆様のご努力の結果だと思います。

 そうしていると、もう一人の主役である横山典弘騎手がメジロの勝負服を着ての登場し、さっそくメジロライアンに騎乗です。

 メジロライアンにとっても鞍をつけて人を乗せるは1年ぶり。横山典弘騎手もそこらへんを感じ取ったのか慎重に騎乗しています。

 どうなのかなと見ている方も心配でしたが、横山典弘騎手もきちんと確認して大丈夫のようです。

 横山典弘騎手は1年ぶりに騎乗したメジロライアンを軽く撫でていましたが、騎手が乗ったせいか、メジロライアンは気合が乗ってきたようです。

 毎年思うのですが、気合の乗り具合はやはりG1馬、25歳になっても衰えません。

 横山典弘騎手が騎乗してパドックを1周すると、いよいよ本馬場への入場です。

本馬場

 本馬場に出ると、パドックよりも多くのファンがメジロライアンを迎えてくれました。メジロライアンも興奮気味です。

 やはり本馬場に入ると、メジロライアンは現役時代や昨年までのことを思い出したのでしょうか、かなり走る気を見せています。これには横山典弘騎手も走らせないように懸命に抑えています。

 鈴木淑子さんは、昨年までのようにメジロライアンの走る姿は見せられませんと説明されていましたが、走ってしまいそうで心配なご様子です。

 ゆっくり歩いて行ったメジロライアンでしたが、1800のスタート地点で折り返すと、もう走りたくて仕方がないようです。

 さすがに我慢できなくなったメジロライアンを察してか、横山典弘騎手が手綱を緩めると、待ってましたとメジロライアンは走り始めました。

 これ以上はまずいと横山典弘騎手が抑えると、メジロライアンは、さすがに物足りなかったのか、クチを割って首を上げました。やっぱり25歳という年齢を考えると、無理はできません。

 仲がいい武豊騎手を見つけた横山典弘騎手は、メジロライアンに乗ってみるかと聞いたようです。これには周りにいたジョッキーや調教師からは笑いが起きていました。

 満面の笑みの横山典弘騎手を乗せてメジロライアンが戻ってきました。大分落ち着いたようですね。

 ファンの前でその雄姿を披露です。写真を撮ろうとするファンに向かって、ゆっくりポーズを決めています。さすがメジロライアンは役者ですね。

 大役を終えて戻ってきたメジロライアンと横山典弘騎手。横山典弘騎手はホッとされたようです。

 騎乗を終えた横山典弘騎手は、昨年のお昼のお披露目のあとガクっと来たので今年は難しいかなと思っていたらしく、今年騎乗して、その元気さにビックリしたそうです。
 横山典弘騎手は、自虐ネタで、今日はメジロライアンの2回を含めて4回しか騎乗がないとおっしゃってました。

 お昼のお披露目を終えたメジロライアンはふれあいパドックに戻って砂浴びをしていました。お披露目で汗をかいたんでしょうね、本当にお疲れ様です。

全レース終了後

 すべてのレースが終了した4時半過ぎにパドックにメジロライアンが再び登場しましたが、まだまだたくさんのファンが競馬場に残っていました。

 本馬場に入ると、さすがにメジロライアンはお昼のときのような興奮する姿を見せることはありませんでしたが、残ってくれた多くのファンにその姿を見せてくれました。

 最後に運よく当選されたファンと一緒に記念撮影をしましたが、さすがに疲れてしまったのか、後半の組では半分眠っているような感じでした。本当にお疲れ様です。

 関係者やジョッキーがメジロライアンと記念写真を撮っていましたが、横山典弘騎手の長男である横山和生騎手に乗ってみたらという話になっているようです。

 横山和生騎手は、最初は恐る恐る騎乗していましたが、その感触を確かめると、父を名ジョッキーに育てたメジロライアンに親子二代での騎乗を果たしました。

 最後に横山典弘騎手が、来年もぜひメジロライアンに乗りたいと話をされていました。メジロライアンが元気な間は、横山典弘騎手も先には引退できませんね。

おわりに

 今年もメジロライアンの雄姿を見るために函館競馬場に行ってきました。メジロライアンはメジロパーマーが亡くなってから少し元気がなくなったそうですが、徐々に元気を取り戻して、このお披露目を迎えられたとお伺いしました。こうした素晴らしいお披露目を見ることができたのも、牧場の皆様のおかげだと思います。来年も函館競馬場で会おうぜ、ライアン!(2012年7月16日)

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